「メルマガは古い」は嘘!?今すぐできるメルマガ配信テクニックとQ&Aまとめ
次々に登場する技術や概念によって、マーケティング活動が複雑化している昨今、手段が増えるにつれ、Web担当者の中には「一体、何をやったら良いのか」という問題を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そんな背景がありながら、大企業でさえも昔から取り入れている手段として 「メルマガ(メールマーケティング)」が挙げられます。これほどSNSやコンテンツマーケティングといった新たな手段が登場するなか、なぜ今でもメルマガがマーケティング手法として活用されているのでしょうか。
本記事では、メルマガを活用すべき理由とメルマガ配信サービスの導入を検討している方に向けて、よくあるQ&Aや効果的なメルマガ配信テクニックについて、『配配メール』を提供する株式会社ラクスにお話をお伺いしました。
メルマガは古い・効果がないは”嘘”
前述したように、メルマガは昔から使われている手段であり、最近ではSNSの登場などにより「メルマガは古い」「効果がない」といった声を聞くことがありますが、以下の調査結果を見れば一概にメルマガが終わったとは言えないでしょう。
【メールマガジンに関する意識調査2014】
調査方法 :インターネットリサーチ
調査地域 :全国
調査対象 :20~69歳の男女
有効回答数:574
調査結果によると、企業やショッピングサイトから送られてくるお知らせをインターネット上で受信する手段として最も多いのがメルマガという結果になっています。
続いて、メルマガ経由での商品購入に至った割合については50%が「購入したことがある」という回答結果となり、Facebookにおいてはわずか3%にとどまりました。
これら調査から言えるのは、見込み顧客の情報収集や消費行動の中で、メルマガ経由という選択肢は今もなお有効であるということです。
ここ最近では、顧客データと紐付けることで最適なタイミングにメルマガを配信するステップメール(※1)といった手法も登場し、販促としての手段だけでなくアフターフォローの役割として活用する企業も増えています。
(※1)ステップメールとは、例えば、商品購入後の利用状況に合わせ、一定間隔で商品の特徴や活用方法、関連商品の情報を自動で配信する手法です。
メルマガを今すぐ始めるべき理由
そして、メルマガを始める際に準備すべきものとして必要となるのが「ハウスリスト」です。
ハウスリストとは、これまでの営業活動や、各種イベント、Webを通じて得たメールアドレスのリストです。このハウスリストが企業にとっては重要な資産であり、メルマガを配信するうえで必須のものとなります。
ネットショップや会員制ビジネスを運営されている企業の場合は、既にハウスリストを保有しているかと思いますが、長らく保有しているハウスリストは時間を重ねるごとに無価値になります。
なぜなら、登録者が何らかの理由でメールアドレス自体を使わなくなっていれば、送ったとしても見られることがないため、無価値なリスト=“死にリスト”となるのです。
だからこそ、ハウスリストを保有しているのであれば今すぐメルマガを始めるべきであり、今こうしている間にも“死にリスト”が増えているかもしれません。
メルマガ配信でよくあるQ&Aと効果的なテクニック
しかし、いざメルマガを始めようと考えたところで、これまで送った経験もなければ社内に詳しい人もいないので「どんなメルマガを送れば良いのか分からない」といった方も多いのではないでしょうか。
そこで、“低価格かつ手軽にメルマガ配信ができる”と定評のある『配配メール』を提供する株式会社ラクスの芹澤氏から、メルマガ配信における疑問や同社の知見をもとに、効果的なメルマガ配信のテクニックについてお伺いしました。
芹澤はずき / 株式会社ラクス Mail Marketing Lab.(メルラボ)編集長 2011年ラクス入社。メール配信システムのマーケティングに携わる。 2013年に、メールマーケティングに関する様々な情報を発信するメディア 「Mail Marketing Lab.(メルラボ)」を立ち上げ。 メルラボ内外で記事の執筆、講演などを行う。 |
Q1. メルマガにするほどのネタが無い、書き方が分からない
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まずは、メルマガを「誰に」「何のために」送るのかをしっかりと設定することが大切です。この2つが設定されていれば、それに合ったコンテンツを選択することができるので、メルマガのためにコンテンツを新しく作る必要はありません。
例えば、直近で予定しているイベント、新商品や新サービスのお知らせなどの最新情報はもちろん、BtoBビジネスの場合は、サービスの導入事例や調査データなども強力なコンテンツとなります。
さらに、会員の活性化にはクイズやアンケートなどの読者参加型のコンテンツが有効です。弊社のお客様で「ハイサワー」を製造・販売する株式会社博水社様では、川柳の募集イベントを開催した結果、10,000件にのぼる応募を集めたこともあり、読者参加型のコンテンツは、会員の活性化に非常に有効なコンテンツだと言えます。
Q2. メルマガの作成に時間がかかってしまう、楽にメルマガを作成したい
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メルマガの作成に時間がかかってしまう要因として、メルマガの型が決まっていないことが挙げられます。メルマガ作成のたびにメール文の構成やコンテンツの順番を考えていたのでは、確かに時間がかかってしまいますよね。この問題は、テンプレートを作成することで解決することができます。
テキスト・HTML形式を問わずテンプレートを用意すると、メルマガ作成時には決まった箇所に文章や画像を入れるだけで済み、作成時間を短縮することができます。
テンプレートを上手に活用して、ひとつのメルマガを30分足らずで作成されているお客様もいらっしゃいます。
さらに言うと、テンプレートでしっかりとルール付けされたメルマガは、読者の方にとっても読みやすいのです。そういった意味でも、テンプレートはぜひ活用してほしいです。
私も含めて、メルマガ担当者は、メルマガ以外にもたくさんの業務を抱えていることがほとんど。忙しい中で時間を見つけてメルマガを作成をしているのが一般的です。メールマーケティングで重要なことは、目標設定やシナリオ設計などの”Plan”の部分。”Do”にあたるメルマガ作成は、できるだけ効率的に進められるのが理想です。
Q3. メルマガを配信した後はなにをすればいいの?
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1.到達率
メールの到達率は、開封率やクリック率と比べると、意外と見落とされがちな項目なのですが、メルマガの成果を左右する重要な項目です。
到達率は、読者リストが適切に取得・管理されているかどうかと、メール配信システムの性能を評価することができます。
これは、一斉送信のメールは、プライベートでやりとりするメールと違って、迷惑メールフィルターなどの受信ブロックにかかりやすいためです。
例えば、昔に集めたメールアドレスを読者リストとしている場合、既に存在しないメールアドレスが多く含まれていることがあります。このような読者リストは、リスト自体が不正とみなされる可能性が高いので、存在するメールアドレス宛のメールも含めて、受信ブロックの対象となります。
配信先に応じた配信速度の調整や、電子署名をはじめとした技術的な対応によっても、到達率は大きく変化します。このあたりは、個人で対応するのは現実的ではないので、信頼性の高いメール配信システムを利用することをオススメします。
2.開封率
メールの開封率は、HTML形式のメールでしか取得ができませんが、非常に大切な指標です。開封率は、メールの件名・メルマガ配信のタイミングが適切だったかどうかを評価することができます。
開封率の良し悪しは、1回のメルマガ配信ではなく、複数回の配信による数値の推移によって、結果を比較してみると良いと思います。
メールの件名で、メルマガを読むか読まないかを判断する読者は多く、せっかく良いメルマガを作っても、件名ひとつで読んでもらえない可能性もあります。
後ほど、メールボックスのなかで件名を目立たせるテクニックをご紹介しておりますので、ぜひ試してみてください。
3.メール内URLのクリック率
メール内URLのクリック率は、メールの本文を評価するための指標です。
タイトルで期待した通りのコンテンツであったかどうか、URLの誘導はわかりやすかったかなどを評価することができます。
一般的には、メール内のURLクリック率は、メール本文の上部にあるほど高く、下部にあるほど低くなる傾向にあります。
これには、メルマガを最後まで読まずに、興味を持った情報のURLをクリックする、もしくは、興味をひかれるものがなかったので読むことを途 中でやめてしまう、2つの可能性が考えられます。
もし、下部の方にあるのにURLクリック率が高いものがある場合、以降のメルマガ配信では少し積極的にオススメしてみる、などの改善策が考えられます。
テクニック1. 読まれるタイトルとは
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昔から「メルマガの件名は重要!」と言われていて、2015年の調査でも、メルマガを読むか読まないかの判断基準は「件名」が50%、「冒頭の内容」が21%と、メルマガの件名が開封率を大きく左右する傾向にあります。
参照:メルマガ閲覧の判断基準は「件名」が5割/読まれるメルマガに必要なのは「お得感」【ライトアップ調査】
簡単にできる件名の改善ポイントは、「件名の長さ」と「装飾」です。
まず件名の長さについてですが、Thunderbirdなどにみられるメールソフトの件名の表示幅は、初期設定で全角25文字程度です。それを越える文字数を使用すると、件名が途切れてしまいます。スマートフォンは更に狭く、縦向きの場合だいたい17~20文字程度。
これらの表示幅で収まる、もしくは、途中まででもメルマガの内容がきちんと伝わることを考慮し、件名がメールボックスの中で目立つように装飾を活用します。具体的には、「【】(すみつきカッコ)」や「●」「◆」などの記号を用いて工夫します。
最近のメルマガは「【】(すみつきカッコ)」を使っているものが多いので、自分が受信しているメルマガたちと並んだ時に目立つのか? を意識しながら作成すると良いでしょう。
テクニック2. メルマガですべてを伝えてはいけない
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メッセージアプリの台頭やLINEスタンプに代表されるように、今や個人のコミュニケーションは、短文化・簡略化の傾向にあります。こういった傾向の背景には、スマートフォンの普及が大きく影響しています。
スマートフォンからメルマガを閲覧する人にとって、 じっくり読ませる長文のメルマガは読みづらく、敬遠されてしまいます。
上記を踏まえて、メルマガはWebサイトへの誘導ツールと捉え、わかりやすさとシンプルさを重視しましょう。
テクニック3. セグメント配信を行うべきである
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セグメント配信とは、メルマガ読者を年齢・性別・職業などの属性ごとに分割し、それぞれに最適な内容でメールを作成、配信することです。
考えられるセグメントとしては、先に挙げた個人の属性に加えて、BtoBビジネスの場合、個人の属性だけではなく、企業規模や業種などもセグメントすることができます。
セグメント配信のメリットは、属性の異なる読者に合わせた最適なコンテンツ、最適な訴求ポイント、最適なタイミングでメルマガを配信することで、メールの反応率を改善しやすいことです。
ただし、分割したぶんメルマガ作成の手間は増えますし、1通あたりの送信数も少なくなってしまいます。費用対効果を悪化させてしまうリスクもありますので、自社にとって特に重要なセグメントは何かということを考えると良いでしょう。
定期的に送るメルマガとは別に「●●なお客様だけの特別なオファー」という時にも活用できると思います。
テクニック4. メルマガ配信と他の施策を組み合わせるべきである
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例えば、メルマガの効果測定で取得できるURLのクリック率ですが、クリック率だけではなく、「誰がクリックしたか」までわかると、その顧客に対して追加のアプローチを行うこともできます。
その例として、マンガマーケティングを支援する株式会社シンフィールド様でも、メルマガと営業活動を組み合わせて成果をあげることができます。配配メールでは、メルマガ内のURLを「誰がクリックしたか」まで取得できるので、URLをクリックしたお客様に対して、営業マンがフォローを行っているそうです。
その結果、アポイント率と成約率が改善、営業効率が飛躍的に向上したそうです。メルマガから取得できるデータを他の施策でも活用することで、全体の成果の向上が見込まれます。
簡単にメルマガ配信ができる『配配メール 』とは
今回お話を伺った株式会社ラクスでは、前述のように「メルマガは始めたいけど、何から初めて良いのか分からない」といった方にとっても分かりやすい簡単な操作性と低価格で導入できるメール配信システム『配配メール』を提供しています。これまでに延べ4,000社以上の導入実績があり、業種や企業規模問わず数多くの企業がこの配配メールを活用しています。
中でも、導入企業の割合としては中小企業が多く、多機能ながら分かりやすい操作性と低価格なところが支持されているようです。
そのほか、不明点などがあれば専任のサポートスタッフによる電話サポートや、配配メール管理画面上には動画による設定マニュアルが設けられているなど、手厚いサポートが受けられます。
初めてメール配信システムを導入する方にとってはサポート面の充実が一番嬉しいところでしょう。
機能面で言えば、もちろん先ほどの芹澤氏からコメントいただいたテクニックを実施する機能も備えており、メールマーケティングに興味のある方であればご存知のステップメールや実店舗を運営している方向けのクーポン配信機能など、ビジネスにおけるメルマガ活用に必要な大抵の機能は配配メールで実施することが可能です。
また、7日間の無料利用期間もあるため、導入する前に機能の確認や、使い勝手を知るためにもまずはトライアルから始めてもいいでしょう。
まとめ
「メルマガはもう古い」そう言われて、選択肢の中からメルマガが抜けていた方も多いのではないでしょうか。
もちろんメリット・デメリットはあるものの、今なお見込み顧客獲得やアフターフォローの手段としてメルマガは有効な手段の一つです。
自社で保有するリストが眠ったままになっていませんか?
そのリストを活用すれば、新たな施策の一手となる可能性があるにも関わらず、“死にリスト”になっていくのは機会損失以外の何者でもありません。
今回、お話をお伺いした株式会社ラクスが提供するメール配信システム『配配メール』を使えば簡単にメルマガ配信することもできますので、初めてのメール配信システム導入に検討してみてはいかがでしょうか。