ホットリード抽出など「メール配信システム」を使ったアイデア事例5選
メールマガジンやお知らせメールの一斉配信だけが、メール配信システムの使い方ではありません。
当社のメール配信システム「配配メール」は延べ6,000社以上のお客様にご契約いただいていますが、その中には、ただメールを配信するだけではなく、自社でアレンジした独自の使い方をされているお客様が多数いらっしゃいます。
今回は、そんなお客様のアイデア例を5つご紹介いたします。自社でも取り入れられないかご検討してみてはいかがでしょうか。
1. ホットリードの抽出
1つ目は、不動産業を営むお客様によるアイデアです。
このお客様のメルマガでは、その週に新しく登録された不動産情報を中心に様々な物件情報をHTMLメール形式で読者にお知らせしています。
HTML形式で送る理由なのですが、物件情報は写真付きで送ったほうが反応が良いから……だけではありません。
まず、HTMLメール形式でメールを送ると、メールを開封したかどうかを特定することが出来るようになります。
これにより「メールを開封した人=物件情報に興味がある人」とみなし、開封した人だけを集めたリストを作り、再度メールを送るなど、手厚いアプローチを行っているとのことです。
このお客様の工夫はそれだけではありません。
メルマガの物件情報には、物件ごとに別々のクリックURL(※)が設定されています。このクリックURLの機能を利用してホットリード(熱い案件)を抽出しているのです。
メールを開封しただけの人よりも、実際に物件情報を閲覧した人のほうが温度感が高いため、クリックURLがクリックされたのが営業時間内であれば、営業担当はお客様に即座に電話連絡をします。
何に対して興味があるのかが明確になっているため、スムーズに商談につなげることが出来ているとのことです。
※クリックURL:メルマガ文中のリンクをクリックした人をカウントすることが出来る機能。配配メールでは、「どの顧客がクリックしたか」という個別情報まで取得が可能。
2. アンケート投票
2つ目は、クリックURLを利用したアイデアです。
クリックURLを活用しているある企業の担当者様は初めはメルマガ内のお遊び企画として「アンケート投票」として活用するアイデアを思いついたとのことでした。
アンケート方法ですが、メルマガ内に「この3つの選択肢のうち、どれか一つに投票してください」として、3つの画像を用意します。(当然、それぞれの画像には別々のクリックURLが設定されています)
選択肢をクリックした読者はサンクスページ(アンケートに答えてくれてありがとうございました!)へと遷移し、投票完了です。
担当者はその結果を集計し、次回のメルマガで結果を公表しました。
メルマガ読者を楽しませるためのお遊びの企画だったのですが、この企画が思ったよりもクリック率が高かったため、このお客様では製品企画時のアンケートとしても利用するようになったとのことです。
3. 書類の受領確認
3つ目も、クリックURLを利用したアイデアです。
塾を営むこちらのお客様は、「塾からの大事なお知らせ(夏期講習の申込書等)」の受領確認をクリックURLを利用して実現しています。
受領の確認方法なのですが、お子様に書類を渡したら、その日のうちに保護者に向けてメールを配信します。
そのメールの文中には「お子様に渡した書類を確認したらこのURLをクリックしてください」と記載されており、書類を確認した保護者はそのURLをクリックします。
塾の担当者はクリック状況を確認し、URLをクリックしていない保護者には後日電話連絡をするのです。
これにより、お子様に書類をお渡しした後、その書類が保護者のもとに渡っていないというトラブルが激減したとのことでした。
4. 顧客情報の収集
4つ目は、配配メールの「マイページ機能」を利用したアイデアです。
マイページ機能とは、メルマガ会員が自分の登録情報を自由に書き換えられる機能です。例えば、メルマガを受信するメールアドレスを変更したりするのに使用します。
アパレルショップを営むあるお客様は、この機能を利用して、メールアドレス以外の顧客情報を集めています。
日本各地に実店舗を持つこのお店では、以前は他のお店と同じように、商品の会計時に販売員からお客様へ、ショップへの会員登録をお願いしていました。
どこのお店でも見られる一般的な光景ですが、セール時などのお店の繁忙期には、どうしても会計待ちの行列が出来てしまい、会員登録率が下がってしまうという問題が起きていました。
そこでこのお店では、お客様が携帯でQRコードを読み取り空メールを送るだけで会員登録が完了するように仕組みを変更しました。
これにより、会員登録の時間は大幅に短縮され、会員登録率を向上させることが出来たのです。
当然ながらこの方法ではメールアドレス以外の項目は取得できませんので、登録後の自動配信メール(登録ありがとうメール)内でマイページ内に次回買い物で使用できるクーポン番号が記されていることを告知しました。
マイページに誘導されたお客様は、自分でメールアドレス以外の属性情報を登録します。
こうして、店舗の手間を削減しつつも、目的を達成することが出来るようになったとのことです。
5. より良いコピー(キーワード)を探す
5つ目は、開封率を利用したアイデアです。
こちらのお客様は自社のサービスを表現するのにどのようなコピーが最適かを探すために開封率を利用していました。
このお客様はプロモーション施策としてリスティング広告を実施しているのですが、ユーザの心に響くキーワードを探すのに苦労をしていました。
そこで、自社の顧客に向けて件名の異なる2通のメルマガを配信し、どちらが開封されるかを計測し、より開かれたほうをリスティング広告のキーワードに採用するようにしました。
トラフィックがSSL化されたことで、ユーザがどのようなキーワードで自社のサイトに来るのかが見えづらくなってきた中、メルマガの件名にキーワードの候補を使うことで、リスティング広告の質を改善することが出来るようになったとのことでした。
まとめ:業種問わずメール配信のアイデアは多様
配配メールを提供している私たちもお客様からアイデアのお話を聞いた際は「こんな使い方もあるのか!」とびっくりすることが良くあります。
この記事で紹介してきたお客様考案のアイデアからさらに工夫した使い方が思いついた!、これ以外にもこんな使い方をしているよ!、なんて方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えていただけると嬉しく思います。