catch-img

スマートフォンに対応したメールを配信できていますか?成果を上げるための4つのポイント

メールマーケティング施策に取り組む上で、「スマートフォンで読まれる」ことを意識できていますか?

メール配信手法の使い分けや自社独自のコンテンツが作成できるようになったものの、メールに掲載したURLのクリック率など成果が芳しくないこともあるかもしれません。

実は、その原因のひとつとして考えられるのがスマートフォンに適していないことです。

今回は、スマートフォンに対応したメール配信の重要性と、成果をさらに向上させるためのテクニックを紹介します。


メールマーケティングにおける「スマートフォン対応」の重要性

個人のスマートフォン保有率が20代、30代で90%以上、40代で85%以上という現代において、メールマーケティング施策で成果を出すためにスマートフォンへ対応することは必須といっても良いでしょう。

例えば、ビジネスシーンにおいても通勤や移動中にスマートフォンで情報収集し、会議や商談に向かうといった経験はありませんか?

また、プライベートでは、購入経験のあるECサイトから届くメルマガで割引クーポンが届き、それをキッカケにECサイトで再度購入したのような「スマートフォンを起点としたWebでの行動」は日常的に行われています。

上記の例からもわかるように、ユーザーとコンテンツの接点としてBtoC、BtoBなどビジネスのタイプを問わず、スマートフォンへの対応することは重要です。

参考:平成30年版 情報通信白書


スマートフォン対応していないメールのNG事例

メールマーケティングはテキスト主体であり、HTMLメールの場合、画像や(Webサイトと比べたら)簡単な装飾でコンテンツを作成します。一見してシンプルな仕組みですが、スマートフォンに対応するとは、具体的になにを指すのでしょうか。

まずは、スマートフォンに対応できていない“NG事例”から学んでみましょう。

1. タイトルや見出しの文字数が多い

売りたい・見せたい情報が沢山あるとき、ついあれこれ言葉を盛り込んでタイトルと見出しが長文化していませんか?

スマートフォンの機種にもよりますが30~40文字を超えるタイトルの場合、文章の後半が途切れて「...」と省略されてしまうこともあります。これでは、本当に伝えたい情報が伝わる前に、メールがそもそも開封されないといった事が起こり得ます。

2. PCだけを意識しレイアウトが崩れてしまう

PCだけを意識しコンテンツ制作をすることによって、レイアウトが崩れることがあります。PCだけを意識した画像の追加や装飾をすると、スマートフォンの画面サイズに合わずバランスが崩れてしまうことがあります。

文字数においても同様です。1文あたりの文字数や改行のバランスをPCだけで確認すると、スマートフォンで表示した際、レイアウトが崩れて表示されてしまうのです。

3. データ容量の多い画像素材の多用

データ容量の多い画像素材を多用することによって、「なかなか表示されない」メールになってしまう可能性があります。なぜなら、スマートフォンは接続する環境によって通信速度が大きく変化するためです。

通信が安定しない場所(地下や郊外)では通信速度が著しく低下することもあり、大きな画像データを読み込めないことも考えられます。画像データを主体としたメルマガ(ECの商品情報など)では特に「コンテンツが表示されないこと」は致命的と言えるでしょう。


スマホ向けメール配信で成果をあげる4つのポイント

次に、上記で解説してきたNG事例への対策を踏まえた上で、スマートフォン向けメール配信で成果を出すためのポイントを4つ解説していきます。

1. タイトルと見出しの文字数の目安は最長でも35~40文字程度

まずはじめに実施すべきポイントがタイトル(メールの件名)とコンテンツ内に用いる見出しの文字数を35~40文字程度に抑えることです。スマートフォンの機種にもよりますが、表示した際、1~2行までに収めることが目安となります(PCの場合1行程度になります)。

コンテンツで伝えたいポイントを絞りこんだり、余分な修飾語を省いたりすることで文字数を削減できます。

とはいえ、削るだけでは淡白な文になってしまうため、自社にとって反応の良いキーワードを見つけることも大切です。例えば、「●%OFFセール実施」や「メール会員限定」のような「このメールを開いた人だけが知ることのできる情報」などの要素を盛り込むなど、工夫をしてみましょう。

2. レスポンシブデザインに対応させる(HTMLメールのみ)

PC表示にデザインを寄せすぎてしまうことで発生する、スマートフォン表示時のレイアウト崩れ。それを防ぐためには、レスポンシブデザインに対応したメールテンプレートを利用しましょう。既存のデザインを活用する場合は、画面の表示サイズ問わず同一の縮尺で表示されるよう、HTMLとCSSを調整してみてください。

表示するモニターサイズ問わず読みやすい表示にすることで、メールコンテンツ内のURLのクリック率も向上するでしょう。また、本配信前にプレビュー表示やテストメール配信を用いて、デザイン作成時にはかならずPC表示とスマートフォン表示どちらの表示も確認してみてください。

3. スマートフォン表示に合わせた画像や装飾素材の活用

高解像度の写真素材、元サイズの大きな画像データなどを利用する際は、デザインに合わせたサイズに寄せてリサイズ(この場合縮小)してみましょう。それだけでも大幅にデータ容量を削減することができます。これにより、スマートフォンの4G回線、3G回線など通信速度が安定しない状況下においても画像を素早く表示させることができます。また、それに加えて、画像の品質の劣化を最小に抑えつつデータ容量を削減できる「ロスレス圧縮」を利用するのもひとつの手段です。

ロスレス圧縮ツールはフリーソフトとして提供されており、Windows向けには「Cesium」、Mac向けには「ImageOptim」といったツールがあります。jpeg、png、gifなどフォーマット問わず利用でき、自身で圧縮率を設定できるものなど柔軟な設定ができるツールがオススメです。

4. HTMLメールとテキストメール2タイプを作成する

スマートフォンの通信環境はWi-Fi、4G回線、場合によって3G回線のようにPC環境と比べて安定しづらい傾向にあります。3番目のポイントと共通するものですが、表示されにくい状況において確実にコンテンツを表示させる方法がテキストメールです。

HTMLメールには、画像を利用でき見た目がリッチであること、CTAボタンを目立たせられ導線を作りやすいことなど非常に大きなメリットがあります。しかし、どんなに見栄えが良いメールであっても、表示されなければ意味がありません。どういった環境においてもコンテンツが伝わることを目指し、テキストのみで完結するパターンをあわせて作成し受信したユーザーが表示を選択できるように2パターン配信を行ってみましょう。


まとめ

多くのメール担当者は、PCからコンテンツ制作と配信設定、テストメール確認を行う場合がほとんどではないでしょうか。それゆえに、多くの企業がメールマーケティングを実践する中、PCだけを見たメールコンテンツを制作していることも少なくありません。

スマートフォンで快適に読むためには、「少ない文字数で読者を引きつける件名」、「小さな画面でも見やすいデザインのレイアウト」、不安定な通信環境化でも快適に表示されること」が大切です。ぜひ、今回紹介した4つのポイントをもとにメールコンテンツを作成してみてください。

ferret編集部

ferret編集部

Webマーケティング界隈の最新ニュースからすぐ使えるノウハウまで、わかりやすく紹介します!
メールマーケがわかるセミナー毎月開催中
導入事例を公開中

実践!メールマーケ